鉄の戦車

堕天使は「神」や「天使」に成り代わって人間を陥れようと狙っています。堕天使によって人間に様々な武器がもたらされ、数々の殺し合いが発生しました。

『エノク書』第6~9章に、堕天使たちが人間たちに行ったことが記載されています。
ヘルモン山に200人の天使たちが集まった。彼らのリーダーはシェムハザで、そのほかアラキバ、ラメエルなど20名が天使たちの長であった。彼らは互いに誓いをたて、人間の娘たちを妻にめとった。各々ひとりずつ女を選びこれと関係をもち、交わりはじめた。

また女たちに医療、呪いを教え、薬草の根や灌木の断ち方を教え込んだ。アザゼルは剣、小刀、楯、胸当ての造り方を人間に教え、金属とその製品、腕輪、飾り、化粧品の塗り方、眉毛の手入れの仕方、各種の石のなかでも大柄の選りすぐったもの、ありとあらゆる染料を見せた。その後はなはだしい不敬虔なことが行われ、人々は姦淫を行い、道をふみはずし、その行状はすっかり腐敗してしまった。バラクエルは占星術を、コカビエルは天体の兆を、タミエルは星の観察の仕方を教え、サハリエルは月の運行を教えた。

地上で不法を教え、天上に行われる永遠の秘密をあかした。そして魔術を暴露した。こうして全地は流血と暴虐に満ちあふれた。
堕天使アザゼルは剣、小刀などの武器を人間たちに教え、人間同士の争いを激化させました。それまで人間社会には知られていなかった知識が、堕天使によって知らされたのです。

鉄の武器を扱うようになったヒッタイト帝国

初めて鉄の武器と鉄の戦車を扱った民族、ヒッタイト。旧約聖書では「ヘテ人」と記載されています。「ヒッタイト」はヘテの英語読みです。 当時の鉄の武器の殺傷力は、通常の武器の10倍ほどあったと言われ、現代で言えば技術革新による大量破壊兵器を手にした民族だったと言えます。ヒッタイトはその軍事力で周囲の民族を制圧していき、現在のトルコ一帯に帝国を築きました。
ヒッタイト帝国
軍事力によって強大な帝国を築きました

エジプトのツタンカーメン王の墓から、ヒッタイトの王から送られた鉄の剣が見つかりました。驚いたことに、この鉄の剣は数千年たっても錆びていなかったそうです。当時の技術では考えられないほどのオーバーテクノロジーでした。

ヒッタイトの神々

ヒッタイトの神々は、不平をいい、ごまかし、うそをつき、おどし、戦い、妬み、しばしばかんしゃくを起こした。

ヒッタイトの宗教の神話は、性器をかみ切って飲み込み、狂喜して笑った、といったような常軌を逸した神々を崇めていました。

また、生け贄を捧げ、呪術や占いが盛んに行われていたようです。自分たちにかかった悪疫は敵国の住民へ追い払うという様々な儀式を行っていました。

エノク書の記述より、この「ヒッタイトの神々」は堕天使が神になりすましていたものと推測されます。堕天使は神になりすまし、人間から数々な捧げものを受け取った後、知識や地位や名誉などを与えて、一部の人間に支配させます。

ユダヤ民族を奴隷化したサタン信仰の民族ヒクソス

他にも、堕天使によって武器を手にしたと思われる民族がヒクソスです。ヒクソスは聖書に登場するアモリ人という説や、アマレク人という説があります。

アモリ人やアマレク人は悪魔崇拝を行い、たびたびイスラエル民族の前に立ちはだかります。

ヒクソスは、謎の多い民族で、歴史学上では紀元前2000年頃、現在から4000年前にトルコ・シリア・パレスチナ地方に起源を持つ雑多な人々の集団であったといわれている。歴史の表舞台に登場するのは古代エジプト第2王朝時代。突如、エジプトに乗り込んで、この時代、高度な文明で反映してきたエジプトを滅ぼし、支配した。いわゆる征服王朝の民族なのだ。

下記はエジプト史に残されている、ヒクソスについての記録です。

トゥティマイオス王の治世において、私には理由がわからないのであるが、神の一撃が我々を撃った。不意に東方から我々の国に正体不明の侵入者が勝利を確信して進軍して来たのだ。暴力でもって、彼らは易々とこの国を占領した。この国の支配者たちを制圧し続いて無慈悲にも我々の町を焼き払い、神々の神殿を徹底的に破壊し、この国の人々すべてに敵意を持って残酷に扱った。虐殺された者たちも妻子を奴隷とされた者たちもいた。最後に彼らは、仲間の中からサリティスという者を王に選び出した。彼はメンフィスに居を定め、エジプト全土から貢物を徴収し、戦略上最も有利な地点に守備隊を配置した。
ヒクソスは「複合弓」という非常に殺傷力の強い武器を使っていました。
複合弓
複合弓は、最盛期のモンゴル帝国時代、600m以上の飛距離を誇った。これはカーボンなど現代の新素材を使った複合弓と比べても遜色ない。いわば10世紀にして、現代にも通用する最高レベルまで完成した、まさに「オーバー・テクノロジー」であったのだ。
ヒクソスの考え方は違う。神とは「自らの願望を実現する存在」と割り切り、もっといえば「神とは自分が作り上げるもの」とすら考えていたようなのだ。
ヒクソスにとっての神とは、ほかの奴隷民族に自分たちを神と信じ込ませて、支配するための道具。そして神の聖性は自分たちの「知恵と力」で作り出せばいいと考えていたようなのだ。

サタン崇拝

ヒクソスの神は山羊の頭、二本の尾を持っていた。その姿は、こんにちでいう「悪魔(サタン)そのものだ。よほど彼らにとって大切だったのだろう。エジプトを征服していた時代、この神をエジプト人が信じてきた「セト神」と融合させ、最上級の神と決めている。その「セト」という言葉が「サタン」(悪魔)という名前の由来となっていく。
サタン
ヒクソスは自らを「神」とする宗教観を持ち、それゆえに科学技術に長けていた。神となるには、神にしかできない技術が必要となる。それを実現するには「知恵」が必要と分かっていたからである。そのヒクソスの神の業の一つが、先に紹介した複合弓だ。当時の人からすれば、とんでもない威力の弓は、まさに神の力であったことだろう。自らを「神」、あるいは、その神の代理人「ファラオ」と位置づけてきたヒクソスは、もともと遊牧民なので、自分たち以外の人間を「家畜」とみなすようになる。その家畜を管理する技術、あるいは道具としての人々の信仰心を利用する。それが民族としてのヒクソスの帝王学なのだ。彼らが神を冒涜する行為を平然とできるのは、もともと神など「道具の一つ」と考えているからだ。

このヒクソスがやがて東欧圏に進出し、ハザールであり、サバタイの源流となりました。アシュケナージユダヤ人と言われる人々は次第にヨーロッパ中へと広がっていきました。

現在の世の中は、ロスチャイルド、ロックフェラー、バチカン、エリザベス女王などの支配者たちが支配していると言われます。その裏には太古の歴史から悪魔崇拝者がおり、彼らが崇拝している神々は、神に成り代わった堕天使たちです。堕天使は、人間の欲望と結びついて、人間が生け贄などの捧げものを捧げる代わりにお金を与え、知識を与え、武器を与え、魔術を与えてきました。つまり、悪魔も人間に悪魔の祝福を与えます。

人を打ち負かし、誰かの上に立ち、人の注目を集める力を得て、誰かを支配したい、そのような心の欲と、悪魔は密接に結びついています。悪魔は多くの人間の考える力を奪い、一部の人間に他の人間を恐怖で支配させ、画一化させます。これは非常に巧妙に行われ、民族全体が騙されています。悪魔は光の天使に偽装する、ということは多くの人が知ってはいますが、自分は騙されないと思いつつ、多くの人が悪魔の罠にかかってしまっているのです。

実際の神が、人間を個性的にさせ、愛でつつみ、束縛から自由にするのとまったく逆の方向へ人間を導きます。

悪魔の目的と神の目的は真逆です。自分がどちらの方に向かっているのか、絶えず心の点検をしていく必要があります。

出典:古代エジプト文明 世界史の源流(2015年)講談社、大城道則著
ヒッタイト帝国(1977年)タイムライフブックス、ジム・ヒックス著、緒方偵亮訳
崩壊するアメリカ 巻き込まれる日本(2015年)KKベストセラーズ、ベンジャミン・フルフォード著