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街中にはこのようなハロウィンのイラストが溢れています。描いている人には全く悪意なく、かわいく描いているのでしょうが、仮装イベント、お菓子などで人々が受け入れやすい形にしながら、ハロウィンを流行らせる真の目的がなんであるかをよく知っておく必要があります。

ハロウィンの起源はケルト人

ハロウィンは古代ケルト人が行っていたサウィン祭という10月31日の夜から11月1日にかけて行う祭りが発祥です。

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ケルトとは、ヨーロッパに紀元前1200年から紀元前1世紀頃にかけて発展してきた文化圏です。

紀元前1世紀にローマのユリウス・カエサルによって征服されました。カエサルは自ら記した「ガリア戦記」に、ガリアのケルト社会がどのようであったかを詳細に記しています。

ケルトの神官ドルイド

ケルトの社会ではドルイドと呼ばれる「賢者」が人々の尊敬を集めていました。ドルイドは、相続や境界争いなどの裁判官であり、またヤドリギという木の実を使った医者の役割を行い、天文学に通じて農業を助け、また、未来について予言を行う神官の役割を担っており、非常に強い権力を持っていました。

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ケルト人はみな自分を神の子と考えており、自分たちはケルトの神々に仕えて生活していると考えていました。人々は神々の神官であるドルイドを通じて、裁定や医療、天文学など、生活の中で役に立つ教えを聞きました。しかし、その「神々」が最終的に求めているものはおかしなものでありました。この「神々」が求めているものは、神々への捧げものとしての「人間」であったのです。

生け贄の儀式こそが最も神聖なもの

ドルイドの教えでは、生け贄の儀式こそが最も神聖なものと考えられていました。

ケルト人の間では、生け贄の儀式にでることを禁止されることが、最も厳しい罰とされたのです。供犠から締め出されることは、共同社会の敵とされ、入獄よりも辛い、死にさえ勝る最悪のことでした。

神々は、盗みや略奪、その他の罪を犯して捕らわれた者たちが生け贄になるのをいっそう喜ぶと、彼らは信じている。だが、そうした者が不足するときには、彼らは無実の者をさえ生贄にするのだ。

また、戦争の前に占いをして未来を予言する際には次のようにしました。

人を殺して未来を予言する

重大な関心ごとにおいては、彼らは人を殺そうと夢中になり、探検を突き刺す……そして、その身体が崩れ落ちると、彼らはその落ち方と四肢のもだえからさらには血のほとばしり具合から未来を読み取るのである(ディオロールス・シクルス「世界史」)
彼ら(ガリア人)は自らの判断で死を運命づけた人間に対して、背後から剣を突き刺して殺し、その死に際の苦悶を見て未来を予言するのだった(ストラボン「地理学」)

人肉食の祭儀

プリニウスは、宗教の名において行われる殺しと、そのあとの食人を伴う恐ろしい祭儀について不吉なものと書いた。

血塗られた祭壇

ここ(森)で崇拝されている野蛮な神々の祭壇には身の毛もよだつ捧げ物がなされ、すべての木々は血しぶきを浴びていた
彼はモナの野蛮な迷信に捧げられた森を殲滅した。囚人の血で祭壇を塗りたくり、人の臓器を仲立ちに神々にうかがいを立てるのが、彼らの宗教だったのだ(年代記)

ウィッカーマン

いくつかの部族は木の枝を編んで巨大な人の形の人形をこしらえ、そのなかに生きている人間を詰め込む。それから人形は火をつけられ、なかの人間は炎に包まれて死ぬ(ガリア戦記)
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19世紀に描かれたウィッカーマンの銅版画。なかには人間が詰め込まれている。右下には監督役のドルイドと、運命を嘆く生け贄たちが描かれている。

そしてこのガリア人らは人身御供によって、テウタテース、エスス、タラニスの無慈悲な神々をなだめる。
雷神タラニスは火によってなだめられ、エススに捧げられる生け贄は剣で突き刺されたあと木に吊るされ、血を流して死ぬ。またテウタテースのそれは溺死させられるのだ。
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生け贄として溺死させる様子

この人間の生け贄を求める「神々」が悪魔でなくてなんでありましょうか。

最も恐ろしいことは、ケルト人全体が、この悪魔を神だと思って崇拝させられていたことです。ドルイドたちは神に喜ばれようとしながら、騙されて悪魔の手助けをしていたのです。悪魔の仕業だと気づかせないことが悪魔の最大の手口です。最終的にその神々(悪魔)が求めているものは、人間の生け贄、生き血、人肉食、幼児の生け贄という残虐極まりない行為によって人の精神を破壊し、人々に争い、殺人を起こし、神を不信させ、破滅へと導いていくことが悪魔の狙いです。

ハロウィンは悪魔最大の祝祭

ハロウィンは悪魔の世界では1年のうちの最大の祝祭です。アメリカでは幼児の誘拐が年間80万人を超えると言われ、特にハロウィン当日の殺人発生率が非常に高くなっています。

ハロウィンの起源はドルイド教の人身供養を伴う悪魔崇拝で、現在もさらに勢いを増して続いています。悪魔に親しみをもつようなかわいいイラストやコスプレを溢れさせて興味をもたせ、悪魔だと気づかないように、徐々に忍び込み、いつの間にか多くの人々が悪魔の祭式を広げる手助けをさせられています。死神、魔女、かぼちゃのお化け、へびなど、街中には悪魔の好むもので溢れかえっています。

「魔女」はハロウィンのイラストにあるようなかわいい存在ではなく、魔術を行う力を得るために子供を生け贄にして悪魔に捧げていた実在の女です。

気がつけば、子供たちの周りには、妖怪、魔女、お化け、悪魔などが、マンガ、アニメ、ゲームなどを通じて近寄ってきており、夢中になってその心をすでに掴まれてしまっている者も多くいます。そして親たちも利用されていることに気づいていません。悪魔の最終的な狙いがなんであるか、私たちはよく理解して、そこから離れなければなりません。

出典:図説ドルイド(2000年)ミランダ・J・グリーン、大出健訳
   ケルトの賢者「ドルイド」(2000年)スチュアート・ピゴット、鶴岡真弓訳
   ドルイド僧 不可解な聖職者たち(1998年)A・P・フィッツパトリック、五十嵐洋子訳