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白い結晶性粉末のアスパルテームは、砂糖の180倍から200倍の甘さがあります。砂糖のコストを削減するために、製造メーカーは人工甘味料を好んで使います。
アスパルテームは、世界中で販売されている6000種類以上の消費者向けの食品や飲料の成分として使われています。たとえば、ダイエット・ソーダなどのソフトドリンク、粉末食品、ブレスミント、シリアル、チューインガム、ココアミックス、冷凍デザート、ゼリー、ジュース、下剤、チュアブル・ビタミンサプリ、乳飲料、調合薬や市販薬、シェークミックス、卓上甘味料、お茶、インスタントコーヒー、トッピングミックス、ワインクーラー、そしてヨーグルトなど。これ以外にもさまざまなものに含まれています。
しかし、アスパルテームは深刻な症状や慢性的な病気をもたらしうることが研究で確かめられています。
アスパルテームは、脳の神経障害、がん、内分泌かく乱、体重増加、そして胎児の奇形など、様々な悪影響を健康に引き起こすという科学的証明が存在するにもかかわらず、アスパルテームは依然として、安全で自然な合成甘味料として販売されているのです。

神経障害、記憶障害、抑うつを引き起こす

2005年7月にギリシャのアテネ大学医学部で行われた研究では、アスパルテームが神経機能障害を起こすことが示されました。この研究の主目的は、高濃度のアスパルテームとその毒性が蓄積することが、学習や記憶処理を含む記憶の障害をもたらすと結論づけました。このギリシャでの研究では、アスパルテームの長期使用による影響のみならず、その過剰な摂取によっても記憶障害が起こることが明らかになりました。この研究によれば、日本の幼い子供たちのように、健康で正常な身体機能をもつ人間が、アスパルテームという化学物質を使用し始めることによって、記憶や学習を損なわれてしまう恐れがあるのです。
食べ物やコーヒーが甘くないといられない人々は、アスパルテームを使えば余分なカロリーを摂取せずに済むというのです。しかし、そのとき体内で何が起こるかを見てください。甘い味覚が舌に届くと、脳の下側にある視床下部に、「砂糖が入ってきます!」というメッセージが伝えられます。すると視床下部は、すい臓に信号を送って、高カロリーの砂糖に対処するためにインスリンを分泌せよと命令します。ところが、砂糖なんて全然入ってきません。分泌されたインスリンは血糖値を下げ、人によっては、脳が機能できなくなるまでに至ります。コックピットで操縦中のパイロットが失神する。発作を起こす人たちがいる。多動症的になる子供たちも稀にいます。ズキズキするような頭痛を経験する人たちもいます。そして大勢の人々が、アスパルテームを口にすると抑うつ気味になります。

実験用のマウスの脳に穴があいた

早くも1970年代の研究で、アスパルテームを与えられた実験用のマウスの脳に穴があいたことが示されていました。FDAはアスパルテームに対する数千件の正式な苦情をこれまでに受け取っていました。

アスパルテームは脳内に直接入り込む

パイロットは、離陸や着陸のときなどに気圧の変化を受けますが、このとき、脳血管が極端に拡張したり収縮したりするために、アスパルテームがそもそももっている血液脳関門を通過する性質が増強されて、脳が正常に機能できないレベルにまで至ります。 するとパイロットは、より頻繁に発作を起こすようになる傾向があります。フライト直前やフライト中にアスパルテームを摂取すると意識喪失、空間識失調や、フラッシュで誘引される転換性活動などを起こしやすくなるのです。
何百人ものパイロットがこの話を聞いて、自分自身や同僚のために情報を求めて電話をかけてきたり、フライト中にダイエット製品を飲み食いした10分以内にコックピットで失神したという報告があったそうです。

増え続ける多発性硬化症やアルツハイマー病の原因にも

アスパルテームが危険なのは、摂取されると必ず、メタノールという猛毒が消化器系のなかで生じるからです。メタノールは、人間の脳やその他の期間の血管のなかでホルムアルデヒドに変化します。このホルムアルデヒドは、がんをもたらす因子であることが知られており、多発性硬化症とアルツハイマー病の原因である可能性もあると考えられています。

日本で製造し、世界へ供給されるアスパルテーム

アスパルテームは、近年もっとも物議を醸しだしている話題のひとつですが、その安全性の問題は、日本に直接かかわっています。なぜなら、世界に供給されるアスパルテームの40%程度が日本で製造されているからです。
アスパルテームは1965年にアメリカ合衆国で発見されました。その後、日本のある企業が、このアミノ酸をベースとする「革命的」な甘味料を製造することを引き受け、この企業がアスパルテームを工業的に合成する方法を確立しました。ところが今日では、アスパルテームの安全性が問題になっており、その製造業者たちには、世界中の消費者から懸念の目が向けられています。
アスパルテームが世界市場に登場してから30年以上が経ちました。研究者たちは、この代替甘味料は人間の健康に有害だと警告しましたが、それから、もう10年、20年が経っています。ところがその警告は、今まで日本の消費者には届いていませんでした。今日世界中で行われている科学的な研究から、アスパルテームは、がん、記憶障害、出生異常、白血病、リンパ腫を引き起こすことが証明されており、このような証拠を前に、市民の意識も高まっているのにもかかわらず。

これほど危険な人工甘味料をなぜ認可したのか

アスパルテームを開発したサール薬品は、1973年に食品添加物としてアスパルテームの許可をFDAに申請しています。 しかし、安全性を懸念する消費者団体の反対運動や危険性を指摘する科学者の意見もあり、申請は却下されました。
FDAはもちろん危険性を認識していました。
FDAはリストにあるいくつかの症状に特に印をつけています。そのほか神経症状と分類された201件、大発作174件、その他92件、局所腫張84件、特定不能30件、小発作26件、夜間性22件、単純部分発作10件、死亡4件、複雑部分発作4件などです。分類は、5442件の記録に記載された8001例の症状発現をもとになされました。
しかしその後、サール薬品がドナルド・ラムズフェルトを最高経営責任者に迎えることで事態は急変。彼はレーガン政権への政権移行作業チームのメンバーを務めていました。その彼がレーガン政権におけるFDA局長に、研究者アーサー・ヘイズを指名。
1981年にレーガン政権が誕生した翌日、サール薬品はアスパルテームの許可申請を出し、一転して承認することとなったのです。アーサー・ヘイズはFDAを退官した後、サール薬品に取締役として天下りしています。サール薬品は、ベトナム戦争で使用された化学兵器、枯葉剤のメーカーで、遺伝子組み換え種子を製造しているモンサント社の子会社です。

製造企業から出資を受けた論文で認可

米・ノースイースタン・オハイオ医科大学のラルフ・G・ウォルトン医学博士(精神分析医)がアスパルテームをめぐる論文のすべてを検証しました。

そのうち、アスパルテーム製造企業から研究費を出資された研究機関の74論文すべてが、「アスパルテームは安全である」と結論しているのに対し、その他の独立研究機関の90論文のうち83論文が「アスパルテームは脳腫瘍などの致命的な健康被害をもたらす危険性がある」と結論しています。 また、「安全である」と結論した独立機関7つの研究のうち6つはFDAによって行われたもので、これらの実験に関わった多くのFDAの職員は、実験の直後にアスパルテーム製造企業に職を得ています。 これは、政治と企業の癒着-“天下り”以外の何物でもありません。

日本の厚生労働省で認可された際も、同じように製造企業の提出した穴だらけの論文で認可されています。

アスパルテームの開発元

アスパルテームを最初に販売したニュートラスイートは、モンサント社が完全所有する子会社です。 アスパルテームは、元々、生物化学兵器メーカーのギリアド・サイエンス社により薬物「抑うつ剤」として開発されました。
この「薬品」は日常的に摂取していると、「薬品が体の中を回っている最中には、うつ状態が抑えられた平常の状態」となり、「薬品が切れると、うつ状態を引き起こす」。いわゆる禁断症状を起こします。 また、アスパルテームは、一度、ペンタゴン(アメリカ国防総省)の化学兵器目録に登録されたこともあります。
頭痛、めまい、ゆううつ、不安感、視力喪失、網膜はく離、間接の痛み、動悸、吐き気、不眠症、耳鳴り、慢性疲労、脳卒中、平行感覚喪失、筋肉のけいれん、味覚喪失、不明瞭な発音等、様々な副作用があります。

このような問題のある製品が日常すぐ身の回りにあり、外食などで使われていると見分けて避けることが難しい状況になっています。

声をあげつづけること

2015年10月現在、店頭で売られているコカ・コーラゼロの原材料から、アスパルテームがなくなっていました。代わりに人工甘味料のスクラロースに置き換わっています。スクラロースも問題のある人工甘味料ですが、ネットをはじめ、様々なところで議論が起こり、意識が変わり、口コミが広がる中で、変わっていくことを感じました。政治や企業の癒着などから様々な問題が押し寄せてきますが、私たち一人一人が願う思いは決して無駄になることはありません。押し付けられる制度に安易に妥協することなく、NOというものにはNOと言い、心から願って発信し続けていくことで、必ず変わっていくはずです。

出典:スイート・ポイズン 本当は恐ろしい人工甘味料(2013年)東洋経済新報社
ジャネット・スター・ハル著、吉田三知世訳